
「見える化」って、最近よく聞く言葉ですよね。
仕事の会話の中やニュースなんかでも耳にするけれど、なんとなく意味はわかるようで、じつはよく知らないまま使っている人も多いかもしれません。
「数字で見えるって、結局なにがどうなるの?」
「見えたらなにか変わるの?」
そんな疑問を持っている人に向けて、今回は「見える化」について、ご紹介していきます。
- 目次
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- 1.「見える化」ってなに?
- 2.「見える化」ってなんのためにやるの?
- 3.“数字で見える”ってどういうこと?
- 4.見える化したら、すべてがうまくいくの?
- 1.見える化をうまくやるには?
- 5.まとめ
「見える化」ってなに?
見える化を一言でいうと「目に見えないことを、わかるようにすること」です。
たとえば、運動会でクラスごとのリレーのタイムを表にして掲示したとします。すると、どのクラスがいちばん速かったのか、どのチームが前よりタイムを縮めたのか、一目でわかります。
これが「見える化」です。
工場や会社の中にも、リレーのタイムのように数字にできることがたくさんあります。たとえば、どの作業が何分かかっているのか、どの機械がどれだけ動いているのかなど、数字にすれば“わかりにくいこと”が見えるようになるんです。
でもそれが見えないままだと、今うまくいっているのか、それとも問題があるのかさえ気づきにくくなってしまいます。
「見える化」ってなんのためにやるの?
見える化の目的は、「気づくため」です。
たとえば、なんとなく体がだるい日があったとして、熱をはかって「37.9℃」と数字でわかれば、「あ、これは風邪かも」とすぐ判断できますよね。
同じように、仕事でも「なんか最近トラブル多いな…」という“なんとなく”を、数字で見えるようにすると、「この工程で止まってるな」とはっきりわかって、対策も立てやすくなるわけです。
“数字で見える”ってどういうこと?
「今日はすごく忙しかった」と言われても、人によって感じ方はバラバラです。でも「今日は電話が100件きた」と言われたら、どれくらい忙しかったかがハッキリ伝わりますよね。
この「誰が見ても同じようにわかる」状態をつくるのが、“数字で見える”ということです。つまり、感覚じゃなく、事実としてはっきり見えるようにする。それが見える化の大事なポイントです。
見える化したら、すべてがうまくいくの?
見える化をしたからといって、それだけで問題が勝手に解決するわけではありません。
数字を見て「なるほど」と思っても、それをどう活かすかを考えなければ、結局なにも変わらないままです。
むしろ、数字で「これはまずいかも」と気づけたのに、誰も動かなければ、ただ問題を眺めているだけになってしまいます。
「見える化できたから、もう安心」と思ってしまうのも要注意です。
とくによくあるのが、「数字がたくさんあれば安心」という勘違いです。
でも、情報が多すぎると、どれが大事なのか分からなくなってしまうこともあります。
だからこそ大切なのは、「何を見ているのか」と「それを見たあとに、どう動くか」です。
見える化をうまくやるには?
ただ数字を出すだけじゃなくて、「なにを知りたいか」「それを見てどうしたいか」を最初にちゃんと考えておくことが大事です。
たとえば、朝の体温を毎日つけるなら、「体調管理をしたい」って目的があるはずです。なので、「熱が出てた日は何があったのか」までセットで考えた方が、ちゃんと使える情報になります。
見える化はゴールじゃなくて、“考えるきっかけ”なんです。
まとめ
見える化って、むずかしい言葉に聞こえるかもしれませんが、やっていることはとてもシンプルです。
見えなかったことを見えるようにして、みんなで同じものを見て、よりよくするための一歩をふみ出すことです。
大事なのは、見えるようになったあと「で、どうする?」を忘れないこと。
もし「うちでも何か見える化できないかな」と思ったら、まずは「今、なにがわからないのか」から考えてみるといいかもしれません。
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