ニュース 2025.10.14

柿はどうして木の上の方にできるの?

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秋の風が少し冷たくなるころ、柿の木にはオレンジ色の実がぽつぽつと光ります。見上げてみると、木の上のほうにばかり実がついていて、下の枝にはあまり見当たりません。

「なんで上だけ?」と不思議に思ったことはありませんか?

実はこれ、ちゃんとした理由があるんです。

目次
  1. 1.柿が上の方にできる「3つの理由」
  2. 2.もう少し詳しいしくみ
  3. 1.葉と光合成の役割
  4. 2.木の中の栄養の流れ
  5. 3.枝の強さと実のつき方
  6. 3.なぜ下の枝にはあまり実がならないの?
  7. 4.まとめ

柿が上の方にできる「3つの理由」

まず一番の理由は、太陽の光です。

植物は光を浴びて「光合成」という働きをし、空気と水から栄養を作り出します。葉っぱが太陽の光をたっぷり受けるほど、元気なエネルギーを作ることができます。

木の上の方は、ほかの枝や葉に邪魔をされず、光をたくさん浴びられる場所です。だから上の枝のほうが、実を育てる力が強くなるります。

次に大事なのが、木の中を流れる栄養と水の通り道です。

根っこが吸い上げた水やミネラルは、「道管」を通って枝や葉に運ばれます。そして、葉っぱで作られた栄養は「師管」という道を通って、実や根っこに届けられます。

上の枝は若くて勢いがあり、この流れがスムーズです。だからこそ、実を育てるための栄養が届きやすいんですね。

とはいえ、木の栄養は全体でバランスをとって流れています。特に、近くの葉で作られた栄養は、その近くの実に届きやすいという性質があるとも言われています。

そして三つ目の理由は、枝の成長のしかたです。

木の枝には「頂芽優勢」という性質があって、上にある芽ほどよく伸びます。上の枝がぐんぐん育つのは、この性質のおかげです。

さらに、上の枝は新しくて丈夫で太く育っているので、重たい実をしっかり支えることができます。

つまり、上の枝は「光を浴びやすく」「栄養が届きやすく」「枝が強い」。この三拍子がそろっている場所なんです。

もう少し詳しいしくみ

葉と光合成の役割

葉っぱは、木の“工場”のような存在です。

太陽の光をエネルギーに変えて、木全体を元気にしてくれます。上の枝の葉は日当たりがよいので、光合成が盛んに行われます。そこで作られた栄養が、すぐ近くの実に流れ込み、甘くて立派な柿を育ててくれるのです。

木の中の栄養の流れ

木の中では、道管と師管という“二本のすじ”がはたらいています。

道管は水を、師管は葉っぱで作られた栄養を運ぶ通り道です。上の枝ではこの流れがスムーズで、実が育つのに必要なものがたっぷり届きます。

特に、光の当たる枝と実の距離が近いほど、育ちが良いといわれています。

枝の強さと実のつき方

実がなるには、枝の強さも大切です。

上の枝は若く、木の勢いがあるため太くて丈夫です。だから実をたくさん支えられます。

逆に、下の枝は年を重ねて弱っていたり、光が届きにくかったりするので、どうしても実が少なくなりがちです。

なぜ下の枝にはあまり実がならないの?

下の枝は、上の葉や枝に光をさえぎられて、光合成がうまくできません。

また、古くなった枝は栄養や水の流れも悪くなり、実を育てる力が弱まります。

ただし、農家さんたちは剪定という作業で枝を整え、下の枝にも光が届くように工夫しています。上手に手入れすれば、下の枝にもちゃんと実がなるんですよ。

まとめ

柿の実が木の上の方にできるのは、太陽の光がよく当たり、栄養が届きやすく、枝が強く育つためでしたね。

次に柿の木を見かけたら、ぜひ上を見上げてみてください。

太陽の光をいっぱいに浴びて、誇らしげに実った柿がいっぱいなっていると思います。

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