
あのとき、「なんか変だな」と思ったけど、自分の勘違いかもしれないし、わざわざ言うほどのことじゃないかも……そうやって黙ってしまった経験、あなたにもありませんか?
現場では、小さな違和感に気づくことが何より大切です。けれど、それを口に出せない空気があると、あとで「言っておけばよかった」と悔やむことになります。実際、そうした“沈黙”が大きな事故につながってしまうこともあります。
- 目次
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- 1.言えない現場文化が事故を呼び込む
- 2.言わなくても異変がわかる仕組みを
- 3.IoTは現場の“第2の目”になる
- 4.声を出せる空気をつくるには
- 5.言わなくても伝わる、でも言っても大丈夫な職場へ
言えない現場文化が事故を呼び込む
現場で働く人の多くは、「空気を読む」ことに長けています。
新人が変なことを言えば、「余計なことを言うな」と冷たくされたり、ベテランでも「それ、いま言うこと?」と敬遠されたり。そんな空気が広がっていると、誰だって言葉を飲み込んでしまいます。
でも、事故というのはたいてい、“ちょっとした違和感”から始まるものです。
「気のせいかもしれない」と思って誰も動かなかった結果、大きなトラブルにつながってしまいます。
本当はそのとき、「なんか変だぞ」と言える雰囲気さえあれば、防げたかもしれません。だからこそ、“言えない現場”をどうにかする必要があります。
IoTは現場の“第2の目”になる
IoTを使うと、人が見落としてしまいがちな変化にも、しっかり目を配れるようになります。
「今日は少し暑いなぁ」ではなく、「許容温度を1.2度オーバーしてますよ」と数字で教えてくれます。
つまり、IoTは現場の“第2の目”や“耳”として、気づきの漏れをフォローしてくれる頼れる相棒なのです。
声を出せる空気をつくるには
もちろん、どれだけセンサーをつけても、「人が声を上げられない」ままでは、根本の課題は解決しません。
何かに気づいたときに、「それ、言ってくれて助かった」と言える職場かどうか。ここが、とても重要なポイントです。
誰もが自由に話せる職場には、“心理的安全性”があると言われます。
これは、「間違っていても責められない」「自分の考えを素直に言える」という空気のことです。上司がどんなに優秀でも、部下が萎縮して黙ってしまうようでは、安全な現場にはなりません。
「こんなこと言ったらどう思われるかな?」と不安にならずに済む、そんな職場が理想です。
言わなくても伝わる、でも言っても大丈夫な職場へ
現場でのちょっとした変化も、IoTの力を使えば、言葉にしなくてもきちんと“伝える”ことができます。
そして、誰かが気づいて声をかけてくれたときには、「ありがとう」と素直に受け止められる空気があるといいですよね。
このふたつがそろったとき、現場の安全はぐっと高まっていきます。
だからこそ、IoTのような仕組みをうまく取り入れて、人の気づきだけに頼らない“もうひとつの目”を持つことが大切です。
そして、気づいたときに安心して「ちょっと気になることがあるんです」と言える雰囲気を、日ごろから育てていくことが大切ですね。
弊社では、IoT機器を販売・開発しております。ご相談やご質問をお待ちしております。お気軽にお問い合わせください。