
最近、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と並んでよく聞くようになった言葉に「IoT」があります。
工場やビル、物流、建設現場など、あらゆる場所でデジタルを活用して効率化を進める動きが活発です。
でも、現場の人の中にはこんな声もよく聞きます。
「IoTって言われても、よくわからない」
「センサーとかクラウドとか、ちょっと難しそう…」
この記事ではできるだけカンタンに、「そもそもIoTって何?」というところから説明していきます。
- 目次
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- 1.IoTって何の略?
- 1.スマート家電と工場の違い
- 2.現場でよく出てくる!IoTに関わるキホンの言葉たち
- 3.現場でのIoT活用例
- 4.まとめ
IoTって何の略?
IoTは「Internet of Things(モノのインターネット)」の略です。
つまり、いろんな「モノ」がインターネットにつながって情報をやり取りする仕組みのことです。
たとえば…
- 自動販売機が売れた数を自動で教えてくれる
- エアコンがスマホで操作できる
- 工場の機械がリアルタイムで温度や振動のデータを送ってくる
こういったものがIoTのイメージです。
家電だけでなく、現場でも「効率アップ」や「故障予防」のためにどんどん使われています。
スマート家電と工場の違い
家のスマート家電もIoTの一種ですが、工場やビルで使うIoTは少し違います。
家では「便利さ」がメインですが、工場や建物では「安全」と「効率」がとても大切です。
だから工場のIoTは、機械の調子を見て壊れる前に知らせたり、電気のムダを減らしたりすることに使われています。
現場でよく出てくる!IoTに関わるキホンの言葉たち
IoTの話になると、よくわからない言葉がたくさん出てきます。ここでは、現場でよく使われる10個の言葉をご紹介します。
・センサー
温度や湿度、圧力、人の動きなどを感知する機械。目や耳のように状態を知るための装置です。
・デバイス
センサーやカメラなど、情報を集める機械の総称。
・クラウド
インターネット上のデータ保管場所。集めたデータを保存して、あとで分析や確認ができます。
・ゲートウェイ
センサーから集めたデータをクラウドに送る中継役の機器。ネットワークの橋渡しをします。
・データロガー
センサーのデータを一定時間記録する装置。現場に置けるメモリーのようなもの。
・エッジコンピューティング
データをクラウドに送る前に現場で少し処理する仕組み。必要な情報だけを送るので効率的です。
・見える化
データをグラフや数字にして、一目で状況がわかるようにすること。
・アナリティクス
集めたデータを分析し、「これから何が起きるか」を予測する技術。
・プラットフォーム
いろんな機械やソフトをまとめて管理できる仕組み。現場の「司令塔」のような存在。
・API
ソフトや機械同士をつなぐ「連絡手段」。別々のツールを連携させるときに使います。
現場でのIoT活用例
実際の現場でIoTがどう役立っているか、身近な例を紹介します。
・工場の温度管理
センサーがずっと温度を測り、設定範囲を超えるとすぐに知らせてくれます。
これで機械のトラブルを早く察知でき、作業員の熱中症対策にも役立ちます。
・ビルの空調モニタリング
CO₂センサーで部屋の空気の状態をチェック。
人が多くなり空気が悪くなると、自動で換気や空調を調整します。
その結果、電気代のムダも減らせます。
・機械の稼働チェック
モーターの振動や音をセンサーが監視。
いつどれだけ動いたかがデータでわかり、必要な時だけメンテナンスができます。
・トラブルの予兆発見
普段と違う振動や温度の変化をすぐにキャッチ。
遠隔から現場の様子を確認して、早めに対応できます。
まとめ
IoTって便利そうだけど、実際に使うとなると「難しそう」「高そう」「自分に使いこなせるかな」と不安になりますよね。
でも、最近は初心者でも扱いやすい機械やサービスが増えていますし、全部を一気につなげる必要はありません。
難しく考えずに、まずは「この機械にセンサーつけたら何か変わるかな?」くらいの軽い気持ちで始めてみてください。
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