IoTに興味はあるものの、「結局、何から始めればいいのかわからない」と感じている方は多いと多いと思います。
事例を見ると便利そうに見えますが、いざ自分たちの会社で使うことを考えると、急にハードルが高く感じてしまいます。
専門的で難しそう
コストがかかりそう
詳しい人がいないと無理そう
そう思ってしまうのも自然なことです。
ですが、IoTは最初から大きなことをする必要はありません。実は、現場のちょっとした困りごとから始めることができるんです。
- 目次
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- 1.IoTを検討し始めた企業が最初に悩むこと
- 2.そもそもIoTとは?現場で使われる基本的な仕組み
- 3.IoT導入はこの4ステップで考えればOK
- 4.初心者がつまずきやすいIoT導入の注意点
- 5.「難しくないIoT」を実現するためのポイント
- 6.まとめ
IoTを検討し始めた企業が最初に悩むこと
IoTを考え始めた企業が、まず立ち止まるのは「IoTで何ができるのかがよくわからない」という点です。
便利そうだとは思っても、「今の仕事とどう関係するのか」「本当に必要なのか」が見えてこないことが多いです。
また、「失敗したらどうしよう」「使いこなせなかったら意味がないのでは」といった不安も出てきます。特に、現場の仕事が忙しいほど、新しいことに手を出す余裕がなくなりがちです。
こうした迷いがあるのは、IoTが悪いのではなく、イメージが先行しすぎていることが原因の場合がほとんどです。
そもそもIoTとは?現場で使われる基本的な仕組み
IoTとは、簡単に言うと「モノがインターネットにつながって、今の状態を教えてくれる仕組み」です。
たとえば、温度や水の量を測る機械が自動で情報を送ってくれるイメージです。人がわざわざ現場に行かなくても、離れた場所から状況がわかります。
ポイントは、「見なくてもいい」「行かなくてもいい」という状態をつくることです。これだけでも、現場の負担はかなり減ります。
IoT導入はこの4ステップで考えればOK
IoTの進め方に、これが正解というものはありません。
ただし、考える順番を整理することで初めてでも取り組みやすくなります。
基本となる流れは、次の4つのステップです。
STEP1:現場の「困りごと」を洗い出す
STEP2:取得したいデータを決める
STEP3:小さく始めて効果を確認する
STEP4:運用しながら拡張・改善する
まずは、現場で「面倒だな」「手間がかかるな」と感じている作業を思い浮かべてみましょう。
毎日の見回り作業や、紙への記録・転記作業などは、よくある例です。
次に、「その作業は毎回人がやる必要があるのか?」と考えてみます。機械に任せられる部分が見つかれば、そこがIoT導入の入り口になります。
方向性が見えてきたら、次は小さく試すことが大切です。
最初から全体を変えようとせず、一部の現場や工程で使ってみて、効果や課題を確認します。
最後に、実際に使った感想やデータをもとに、継続するか、改善するか、拡張するかを判断します。
この流れを意識するだけでも、無理のないIoT導入につながります。
初心者がつまずきやすいIoT導入の注意点
よくあるのが、「せっかくなら多機能にしたい」と考えすぎてしまうことです。機能が増えるほど、使い方は複雑になります。結果として、誰も使わなくなってしまうケースもあります。
また、現場の声を聞かずに進めてしまうと、「使いにくい」「結局前のやり方のほうが楽」という不満が出やすくなります。
IoTは導入することが目的ではありません。現場が楽になるかどうかが、一番大事な判断基準です。
「難しくないIoT」を実現するためのポイント
難しくないIoTを目指すなら、「できるだけ考えなくていい仕組み」にすることが大切です。
操作が少なく、自動で動いてくれて、必要なときだけ知らせてくれる。そんな形が理想です。
また、わからないときに相談できる相手がいるかどうかも重要です。導入後も安心して使い続けられる環境があると、IoTは自然と定着します。
まとめ
IoTは、特別な知識がないと使えないものではありません。現場の「ちょっと困っていること」に目を向けると、意外と身近なところにヒントがあります。
「何から始めればいいかわからない」と感じている今こそが、IoTを考える良いタイミングです。
小さく始めて、無理なく続ける。その積み重ねが、結果として大きな効果につながります。
弊社では、IoT機器を販売・開発しております。ご相談やご質問をお待ちしております。お気軽にお問い合わせください。
