
毎日見ている月ですが、見るたびに姿が違いますよね。細かったり丸かったり…。いろいろな姿があります。
そんな月の姿の中でも、とびきり特別なのが「皆既月食(かいきげっしょく)」です。
テレビやニュースで話題になることもありますが、いざ「皆既月食って何?」と聞かれると、すぐに説明するのはむずかしいかもしれません。
今回は、その不思議な現象についてご紹介していきます。
- 目次
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- 1.皆既月食って何?
- 2.どうして月が赤っぽく見えるの?
- 3.観察に特別な道具はいるの?
皆既月食って何?
皆既月食とは、地球の影に月がすっぽり隠れてしまう現象のことです。
普段の月は太陽の光を反射して明るく見えていますが、地球が太陽と月の間に入ってしまうと、月まで光が届かなくなります。そのとき、月がゆっくり暗くなっていき、やがて影の中にすべて入ってしまいます。
これが皆既月食です。
皆既月食が起こるには、太陽・地球・月がまっすぐ一列に並ぶ必要があります。でも、月の通り道は少し傾いているため、毎月まっすぐ揃うわけではありません。そのため、皆既月食は特別なときにしか見ることができません。
どうして月が赤っぽく見えるの?
「地球の影に隠れるなら、月は真っ暗になるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、実際には赤っぽく見えます。
これは地球の空気の層が光を通すときに起きる仕組みのおかげです。太陽の光のうち、青い光は空気に散らされてしまい、赤い光だけが地球の影を曲がって月まで届きます。そのため、皆既月食のときの月は「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる赤い色に染まって見えます。
観察に特別な道具はいるの?
皆既月食を楽しむのに、高価な望遠鏡や特別なフィルターは必要ありません。裸眼で十分に観察できます。双眼鏡や望遠鏡があれば、より細かい部分まで見えますが、なくても月の色の変化はじゅうぶんに楽しむことができます。
写真におさめたい人は、スマートフォンでもきれいに撮れることがあります。
もし次の機会が訪れたら、夜空を見上げて赤く染まった月をじっくり眺めてみてください。きっと忘れられない思い出になります。
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