
夏の昼下がり、川や田んぼの上をスイスイと飛び回るトンボたち。秋になると、空気がひんやりしてくるのと同じ頃、赤い体のトンボがふわふわと群れで飛ぶ姿を見かけます。
どちらも同じ「トンボ」ですが、よく見ると見た目や暮らし方が違うんです。
- 目次
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- 1.夏のトンボと秋のトンボの一番の違い
- 2.色の変化とその理由
- 3.ナツアカネとアキアカネの違い
- 4.季節ごとの暮らしの変化
- 5.観察のコツ
- 6.まとめ
夏のトンボと秋のトンボの一番の違い
いちばんわかりやすいのは、色といる場所の違いです。
夏のトンボは青や緑、茶色っぽい色をしていて、水辺のそばで元気に飛び回ります。秋のトンボは赤くなり、田んぼや畑、住宅街の空にもふわっと現れます。季節が変わると、姿だけでなく暮らす場所も変わっていくのです。
色の変化とその理由
夏に黄色っぽい体をしていたアキアカネというトンボは、秋が近づくとオスの体が鮮やかな赤色になります。これは、寒い時期でも体を温めやすくするために色が変わると言われています。赤い体は太陽の光をしっかり吸収できるからです。まるで季節の訪れを知らせる小さな旗のように、色を変えて秋を迎えます。
ナツアカネとアキアカネの違い
名前が似ているナツアカネとアキアカネですが、過ごし方が違います。
ナツアカネは夏も水辺に残り、早い時期から赤くなるので真夏でも赤いトンボを見ることがあります。一方、アキアカネは夏の間は山や高原など涼しい場所で過ごし、秋になると平地に降りてきます。そのため、秋になると急に赤いトンボが増えたように感じるのです。
季節ごとの暮らしの変化
夏のトンボは日差しの中でも勢いよく飛び回りますが、秋のトンボは朝や夕方の涼しい時間に活発になります。夏に見られるシオカラトンボやギンヤンマは広い水面をすばやく横切る姿が印象的ですが、秋のアキアカネはゆっくり漂うように飛び、仲間と群れることも多いです。
飛び方や過ごす時間帯にも、ちゃんと季節のリズムがあります。
観察のコツ
観察するなら、風が弱く晴れた日がおすすめです。
夏は川や池のそばを探すと見つけやすく、秋は田んぼや高い空をゆっくり飛んでいる姿を見つけられます。写真を撮るなら、朝や夕方の光が柔らかい時間帯がぴったりです。夏と秋の姿を見比べると、同じトンボでもまるで違う生き物のように感じられます。
まとめ
夏と秋のトンボは、色や暮らし方、飛び方まで違います。夏は青や緑のトンボが水辺を元気に飛び、秋になると赤くなったトンボが田んぼや畑の空をふわりと漂います。季節ごとに姿を変えるトンボを見ると季節を感じられますね。
今年はぜひ、時間をかけてトンボたちの変化を追いかけてみてください。きっと空を見上げるたびに、季節の移ろいを感じられるはずです。
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