
夏になると「熱中症に気をつけましょう」とよく聞きますよね。たいていは「外にいるときに注意が必要なんだな」と思いがちですが、実は家の中でも熱中症になることがあります。
「エアコンがあるし大丈夫でしょ」
「外に出ていないのに?」
なんて思うかもしれません。
でも、全国で熱中症によって病院に運ばれる人の中には、室内で倒れてしまった方も多く含まれているんです。特に小さな子どもや高齢の方は、体温の調節がうまくいかないことがあるので、より注意が必要です。
今回は、家の中でも熱中症が起きる理由や見逃しやすいシーン、そしてしっかり予防するための方法について、ご紹介します。
- 目次
-
- 1.熱中症は外だけのものじゃない
- 2.どうして室内でも熱中症になるの?
- 3.気をつけたい「見逃しがちなシーン」
- 4.室内でもできるしっかり対策
- 8.まとめ
熱中症は外だけのものじゃない
「熱中症って、真夏の炎天下でしかならないんじゃないの?」と思われがちですが、実際には家の中で起きるケースが少なくありません。
たとえば、環境省などのデータを見ると熱中症で亡くなった方の多くが、自宅でしかもエアコンを使っていなかったという報告があります。
実は熱がこもりやすい場所でもあるんです。
特に締め切った部屋や風通しが悪い場所は注意が必要です。気づかないうちに室温が上がり、体に負担がかかってしまうことがあります。
どうして室内でも熱中症になるの?
暑さに強いと思っていても、室内で熱中症になることは十分にあります。理由の一つは、「暑さに気づきにくい」ことです。
たとえば、高齢の方は年齢とともに暑さを感じにくくなる傾向があります。エアコンを使わずに「これくらいなら平気」と思ってしまい、体に熱がこもってしまうんです。
それから、のどが渇いていなくても体は水分を失っています。汗だけでなく、呼吸や皮膚からも水分はどんどん出ていきます。こまめな水分補給が大切だと言われるのは、そのためです。
そして、意外と見落としがちなのが「お風呂」。
熱めのお湯に入ると知らないうちにたくさん汗をかいています。実は800mlくらいの水分が失われることもあるそうです。入浴後は、のどが渇いていなくても水を飲んでおきたいですね。
気をつけたい「見逃しがちなシーン」
「まさか、こんなところで?」と思うような場面でも、熱中症は起きます。
たとえば、キッチン。
料理中は火を使うので、室温が一気に上がります。換気をしていても、夏場はかなり暑くなりますよね。そんな中で動き回っていると、体に熱がたまりやすくなります。
もう一つは、子どもが昼寝をしている部屋。
カーテンを閉めていても、エアコンをつけていないと室温は意外と高くなります。眠っている間は汗をかいても気づきにくく、脱水になりやすいので注意が必要です。
それから、夜も油断できません。「夜は涼しいから大丈夫」と思って寝てしまうと部屋の温度や湿度によっては、朝起きたときに体調が悪くなっていることもあります。
室内でもできるしっかり対策
家の中では、いくつかの基本的な対策を意識することが大切です。
まずは、水分補給をこまめにすること。のどが渇く前に、時間を決めて飲むのがおすすめです。たくさん汗をかいたときは、水だけでなく、塩分も必要になります。スポーツドリンクなどをうまく使うといいですね。
そして、エアコンや扇風機も、しっかり使いましょう。特に室温が28度を超えるようなら、無理せず冷房を使ってください。
温度計や湿度計があると、感覚だけに頼らずに済むのでおすすめです。昼間はカーテンやブラインドを閉めて、日差しを遮るのも効果的ですよ。
まとめ
家の中だからといって、安心しきってはいけません。
熱中症は、室内でも静かに近づいてきます。だからこそ、日ごろから
水分をとる
冷房を使う
室温をチェックする
など、ちょっとした習慣を大切にしていきましょう。
高齢者がいる家庭では、「暑くない?」「水飲んだ?」と声をかけてあげるだけでも、立派な対策になります。お互いに気づかい合いながら、この夏も元気に過ごしていきたいですね。
弊社では、IoT機器を販売・開発しております。ご相談やご質問をお待ちしております。お気軽にお問い合わせください。