
「うちの工場の機械は古いから、新しい技術なんて無理…」
そう思っている人、実はけっこう多いんです。
じつは今ある機械でも、少し工夫すれば“スマート工場”に変身できるんです。そのカギになるのが「レトロフィットIoT」という方法です。
名前はちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、やっていることはシンプルです。
今ある機械に新しいセンサーや機器を“あとから付け足す”だけで、ムダを減らしたり、機械の状態をチェックしやすくなったりします。
- 目次
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- 1.「レトロフィット」ってなに?
- 2.レトロフィットIoTを始めるステップ
- 3.始めるときの注意ポイント
- 4.まとめ
「レトロフィット」ってなに?
「レトロフィット」は、今使っている古いものに新しい機能を追加することをいいます。
たとえば、昔のテレビに録画機能をつけたり、古い自転車にライトをつけたりするのと同じイメージです。
工場の場合は、古い機械に「センサー」や「通信機器」をつけることで、
- どれくらい動いているか
- 電気をどのくらい使っているか
などがわかるようになります。
レトロフィットIoTを始めるステップ
① どの機械に使うか決める
② センサーを取りつける
③ ネットにつなげる
④ データを見える化する
まずは、よく止まったり、電気をたくさん使っていそうな機械を選ぶのがポイントです。
次に、温度や振動、電気の流れなどをチェックできるセンサーという小さな機械を取りつけます。
センサーで集めた情報をパソコンなどで見られるように、通信機器を使ってインターネットに接続します。
最後に、データを画面に表示できるようにすれば、
「この機械はずっと動きっぱなしだな」
「いつもと違う動きをしてるぞ?」
といったことがすぐにわかるようになります。
始めるときの注意ポイント
・最初から全部やらない
いきなり全部の機械に取りつけようとすると、お金も時間もかかって大変です。まずは1〜2台からスタートして、様子を見ましょう。
・使ってる人の意見を聞く
古い機械は新しい機器と合わないこともあります。現場の人の声を聞きながら進めるのが安心です。
・見やすい表示にする
せっかくデータがあっても、難しすぎたら意味がありません。誰でも見てわかる画面作りも大事です。
・セキュリティ対策も忘れずに
ネットにつながるということは、外部からの攻撃を受ける可能性もあります。パスワード設定やアクセス制限など、安全対策もきちんとしましょう。
まとめ
今ある機械にちょっとした工夫を加えるだけで、工場はもっとスマートで効率的になります。レトロフィットIoTは、「全部を新しくする」んじゃなくて、「今あるものを活かす」考え方です。古いから無理だとあきらめずに、一度試してみませんか。
どんなセンサーを使うのがベストか、本当にできるのか・・・。どんなことでも、お気軽にご相談ください。一緒に解決策を見つけていきましょう。
弊社では、IoT機器を販売・開発しております。ご相談やご質問をお待ちしております。お気軽にお問い合わせください。