人手不足や原材料の値上がりなど、工場を取り巻く環境は年々きびしくなっています。その中で、「今、どれくらい作れているのか」「どこでムダが出ているのか」を正しく知ることが、とても大切になっています。
そこで役に立つのが、生産ラインの見える化です。
難しそうに聞こえるかもしれませんがやることは意外とシンプルで、今起きていることを数字で確認できるようにする。
それだけでも、現場は大きく変わります。
- 目次
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- 1.なぜ今、小規模工場に「生産ラインの見える化」が必要なのか
- 2.生産ラインの「見える化」とは何を可視化することか?
- 3.小規模工場がIoT導入で失敗する3つの原因
- 4.IoT見える化の現実的な導入ステップ
- 5.まとめ
なぜ今、小規模工場に「生産ラインの見える化」が必要なのか
今、小規模工場に見える化が必要とされている理由はとてもシンプルで、「感覚」だけでは経営が成り立ちにくくなっているからです。
たとえば、「今日はなんとなく遅れている気がする」と思っても正確な数字がなければ原因はわかりません。機械が止まっていた時間なのか、作業の手順にムダがあったのか、それとも材料の準備が間に合わなかったのか。数字がなければ、はっきりした答えは出ません。
小規模工場では、社長やベテラン社員が現場をよく知っていることが強みです。しかし、人の目や記憶には限界があります。だからこそ、機械の動きや生産数を自動で記録し、「見える」状態にすることが大切なのです。
見えるようになれば、問題が起きたときもすぐに気づけますし、改善もしやすくなります。
生産ラインの「見える化」とは何を可視化することか?
生産ラインの見える化とは、工場の中で起きていることを数字や画面でわかるようにすることです。
たとえば、1時間に何個作れているのか、機械がどれくらい動いているのか、どれくらい止まっているのか、といった情報です。また、不良品がどれくらい出ているのかも大切なポイントです。
これまでは、作業が終わってからまとめて記録することが多かったかもしれません。しかし、IoTを使えば、その場でリアルタイムに確認できます。工場の事務所にあるパソコンやタブレットで生産数や稼働状況がすぐに見られるようになります。
大切なのは、すべてを完ぺきに見える化しようとしないことです。まずは「いちばん困っていること」を見えるようにすることが重要です。
生産数なのか、機械の停止時間なのか、不良率なのか。目的をはっきりさせることで、ムダな投資を防ぐことができます。
小規模工場がIoT導入で失敗する3つの原因
IoTを入れたのに、思ったような効果が出ないという話も聞きます。その多くは、やり方に原因があります。
まず、いきなり大きく始めてしまうことです。全部まとめて見える化しようとすると費用も手間も大きくなります。現場もついていけなくなります。次に、目的があいまいなまま進めてしまうことです。「とりあえず入れてみる」では、データがあっても使われません。停止時間を減らしたいのか、不良を減らしたいのか。目的をはっきりさせることが大切です。
そしてもう一つは、現場への説明不足です。「監視されるのでは」と感じさせてしまうと協力は得られません。これは仕事を楽にするための仕組みだと丁寧に伝えることが重要です。
また、費用や操作の覚えやすさも現実的な問題です。小規模工場にとっては大きな投資になるかもしれません。だからこそ、背伸びをしないことが大切です。
IoT見える化の現実的な導入ステップ
小規模工場がIoTで見える化を進めるときは、小さく始めることが成功のコツです。
まずは、いちばん止まることが多い機械や売上に大きく関わるラインを一つ選びます。そして、その機械の動いている時間と止まっている時間を記録するところから始めます。これだけでも、多くの気づきが得られます。
次に、集めたデータをみんなで確認します。「この時間帯によく止まっている」「この作業のあとにトラブルが多い」といった発見があるはずです。そこで初めて、改善のアイデアが生まれます。
改善がうまくいけば、少しずつ対象を広げていきます。こうして段階的に進めることで、費用もおさえられ、現場にも無理がかかりません。
大切なのは、高価な機械を入れることではなく、「今の状況を正しく知ること」です。
まとめ
IoT導入は小さく始めることが大切です。
いきなりすべてにIoT導入してしまうと現場もパニックになり、せっかく集めたデータも使われることがなくなってしまいます。
小さく始めて少しずつ現場の問題点を解決していってください。
弊社では、IoT機器を販売・開発しております。ご相談やご質問をお待ちしております。お気軽にお問い合わせください。
