
雨の日の道ばたや庭先でゆっくり動く小さな生き物を見たことはありませんか。
丸い殻を背負ったカタツムリとやわらかい体だけで動いているナメクジ。見た目は少し違うけれど、動きやヌルヌルした感じはそっくりです。
でも、ナメクジとカタツムリって何が違うのでしょうか。
- 目次
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- 1.Iナメクジとカタツムリは同じ仲間?
- 2.いちばん大きなちがいは「殻」
- 3.体のつくりや暮らし方のちがい
- 4.どうして殻があるものとないものがいるの?
- 5.まとめ
ナメクジとカタツムリは同じ仲間?
実はナメクジもカタツムリもどちらも巻き貝の仲間なんです。
海にいるサザエやアワビと親戚のようなもの、と聞くと意外に思うかもしれません。殻を背負っているカタツムリは見た目で納得できますが、ナメクジも元をたどれば同じグループなんです。
だから体のつくりはとてもよく似ています。
いちばん大きなちがいは「殻」
やっぱり分かりやすいちがいといえば殻があるかないかです。
カタツムリは背中にしっかりした殻をもっていて、殻の中に体を隠すことができます。危険なときや乾燥したときには、殻がシェルターの役割を果たしています。
一方ナメクジは殻がありません。進化の過程で殻がなくなっていきました。
なので体全体がむき出しで、乾燥にとても弱いのです。雨の日や湿った場所でよく見かけるのはそのためです。
ただしナメクジは種類によって、背中に小さな殻をもった種類もいます。
体のつくりや暮らし方のちがい
カタツムリは殻を背負っている分、体は重めです。そのためナメクジよりもゆったりとした動きになります。でも殻のおかげで外敵から身を守れたり、ちょっと乾いた環境でも生き延びやすいという利点があります。
ナメクジは殻がないぶん身軽で、細いすき間や土の中にもスルッと入り込めます。そのかわり乾燥にはめっぽう弱いので雨の日やじめじめした場所にしか出てきません。
どうして殻があるものとないものがいるの?
同じ仲間なのに、どうしてこんな違いがあるのでしょうか。
これは長い進化の中で分かれていった結果と考えられています。もともとみんな殻を持っていたのですが、そのうち「殻をなくした方が有利」な場所を選んで暮らすグループが現れ、それがナメクジになったのです。
狭いすき間に入れることは、エサを探す上で大きな強みになります。その一方で乾燥に弱くなってしまいました。
逆にカタツムリは殻を持ち続ける道を選び、敵や環境から身を守る力を残しました。どちらも生き延びるために、それぞれ違うやり方を選んだんですね。
まとめ
ナメクジとカタツムリは同じ仲間だけれど、いちばんのちがいは殻でしたね。ナメクジもカタツムリも自分が生きるのに必要な進化をしていました。
もし雨の日に出会ったら、「殻を背負っているかな?」「どんな場所にいるのかな?」と観察してみてください。
ただし、カタツムリの殻を取るのはやめましょう。カタツムリの殻は体にくっついているので無理にはがそうとすると死んでしまいます。
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