ここ数年、夏の暑さは以前よりも厳しくなっていると感じる方も多いのではないでしょうか。特に工場や倉庫のような作業現場では、室内であっても気温が上がりやすく働く人の体に大きな負担がかかります。
そのため企業では、従業員の健康と安全を守るための熱中症対策がこれまで以上に重要になっています。もし、作業現場で熱中症が発生すると従業員の体調だけでなく、生産ラインの停止や業務への影響につながる可能性もあります。
しかし、広い工場や倉庫では「どこがどれくらい暑いのか」を常に把握するのは簡単ではありません。
そこで近年注目されているのが、IoTを活用した熱中症対策です。
この記事では、工場や倉庫で活用されている熱中症対策IoTの仕組みやWBGT監視の考え方についてご紹介します。
- 目次
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- 1.なぜ企業に熱中症対策が求められているのか
- 2.熱中症対策の重要指標「WBGT(暑さ指数)」とは
- 3.従来の熱中症対策の課題
- 4.IoTによる熱中症対策とは
- 5.熱中症対策IoT導入のメリット
- 6.熱中症対策におすすめの環境モニタリング(WBGT)パッケージ
- 7.まとめ
なぜ企業に熱中症対策が求められているのか
熱中症は、暑い環境で長時間過ごすことで体の水分や塩分のバランスが崩れ、体温をうまく調整できなくなることで起こります。症状が重くなると意識障害など命に関わる状態になることもあります。
工場や倉庫では、大型機械の熱や風通しの悪さなどが原因で外気温以上に暑くなることがあります。さらに、作業に集中していると本人が暑さに気づきにくい場合もあります。
もし現場で熱中症が発生すれば、従業員の健康問題だけでなく、業務の停止や労働災害にもつながりかねません。そのため企業では、労働安全の観点からも作業環境の管理が重要になっています。
働く人が安心して作業できる環境を整えることは、企業にとって欠かせない取り組みです。
熱中症対策の重要指標「WBGT(暑さ指数)」とは
熱中症対策を考えるうえでよく使われる指標が「WBGT(暑さ指数)」です。
一般的に暑さというと気温をイメージしますが、湿度や日差し、周囲の熱なども体感温度に大きく影響します。
WBGTは、こうした要素をまとめて計算した指標で熱中症の危険度を判断するために広く使われています。
WBGTには危険度の目安があり、一般的にWBGTが28以上で厳重警戒、31以上になると危険レベルとされています。
例えば同じ気温でも、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温が下がりにくくなります。そのため、現場の安全管理では気温だけでなくWBGTを確認することが重要とされています。
従来の熱中症対策の課題
これまでの熱中症対策では、温度計を設置して定期的に確認したり、作業員が体調を自己判断したりする方法が一般的でした。
しかし、この方法にはいくつかの課題があります。
まず、工場や倉庫は広いため、場所によって温度や湿度が大きく違うことがあります。入り口付近はそれほど暑くなくても奥の作業エリアではかなり温度が上がっているというケースもあります。
また、作業が忙しいと温度計をこまめに確認するのが難しいこともあります。その結果、危険な環境になっていても気づくのが遅れてしまう可能性があります。
こうした課題を解決する方法として、近年導入が進んでいるのがIoTを活用した環境監視です。
IoTによる熱中症対策とは
IoTとは、センサーなどの機器をインターネットにつなぎ、データを自動で収集・管理する仕組みのことです。
工場や倉庫に温度や湿度、WBGTを測定するセンサーを設置することで作業環境の状態を自動で測定することができます。
測定したデータはインターネットを通じて管理画面に送られ、パソコンやスマートフォンから確認することができます。
もしWBGTが危険なレベルに近づいた場合には、アラート通知を出すことも可能です。これにより、休憩を取るタイミングを判断したり、作業内容を調整したりすることができます。
人が常に温度を確認しなくてもシステムが環境を見守ってくれる点がIoTの大きな特徴です。
熱中症対策IoT導入のメリット
熱中症対策IoTを導入すると作業現場の環境をリアルタイムで把握できるようになります。危険な暑さになる前に対策を取ることができるため、熱中症リスクの低減につながります。
また、環境データを記録として残すことができるため、安全管理の記録として活用することもできます。労働環境の改善や安全対策の説明にも役立ちます。
さらに、管理者が常に現場を巡回しなくても状況を確認できるため、管理業務の効率化にもつながります。安全対策と業務効率の両方を改善できる点は、大きなメリットと言えるでしょう。
熱中症対策におすすめの環境モニタリング(WBGT)パッケージ
環境モニタリング(WBGT)パッケージは、作業現場の暑さを見える化するIoTシステムです。
WBGTセンサーを現場に設置することで暑さ指数を自動で測定し、そのデータをクラウド上に送信します。管理者はパソコンやスマートフォンから、現在の環境状況を確認することができます。
複数の場所にセンサーを設置すれば、工場や倉庫のどのエリアが暑くなっているのかをすぐに把握できます。
また、WBGTが設定した値を超えた場合には、メールや通知でアラートを送ることも可能です。そのため、危険な環境になる前に休憩を促すなどの対応がしやすくなります。
まとめ
夏の暑さは今後も続くと考えられており、企業にはより確実な熱中症対策が求められています。
IoTを活用したWBGT監視は、作業現場の暑さを見える化し、危険な状態を早く知らせてくれる仕組みです。特に工場や倉庫のような広い現場では、効果的な安全管理の方法として注目されています。
働く人の安全を守ることは、企業にとって非常に重要です。熱中症対策IoTを活用することで、より安心して働ける作業環境づくりにつながるでしょう。
弊社では、IoT機器を販売・開発しております。ご相談やご質問をお待ちしております。お気軽にお問い合わせください。
環境モニタリング(WBGT)パッケージの詳しい説明は下記ページをご覧ください。
