特別対談企画IoTの一歩先ゆく世界を、お客様とチームでつくる。(株)MTL×太平産業(株)×東洋工業(株)

特別対談企画 『IoTの一歩先ゆく世界を、お客様とチームでつくる。』 特別対談企画 『IoTの一歩先ゆく世界を、お客様とチームでつくる。』

私たち株式会社MTLとお客様とのタッグによって生み出された新しいIoTシステム。

これまで限定的だった遠隔監視・制御機能を拡張し、業務効率化と質の向上はもちろん、相互制御による遠隔操作できる…そんな未来も見えてきました。

このIoTシステムを共に生み出した太平産業株式会社 様と東洋工業株式会社 様を弊社MTLにお招きし、出会いから開発、そしてこれから期待する未来について語り合いました。

各社の出会いと開発のキッカケを教えてください。

私たち東洋工業は、主に空調設備や配管設備の設計・施工を手がけるプラント事業を展開しています。

あるとき製造業のお客様から、従業員の熱中症対策のために『製造ラインの温度監視システム』の開発を依頼されたんです。

その時に協力いただいたのがIoTに長けた技術を有するMTLさんです。

東洋工業株式会社 黒野さん
東洋工業株式会社黒野さん

そんな実績を持つ東洋工業さんが、とある企業展で私たちの隣にブースを構えていたんです。

私たち太平産業は、建設工事で生まれる汚泥処理などを手がけているのですが、現場では運送や処理工程での課題が山積でした。

汚泥処理というのは、汚染の度合いによって処理工程が異なり、運送先施設も変わります。

汚泥の受け入れの度に状況を連絡しあう必要があるため、時間や人的なリソースを含めて大きなロスが生じていたんです。

太平産業株式会社 増田さん
太平産業株式会社増田さん

今後はリニア開通などの都市開発で需要も増えてくる。

そういう流れのなかでIoT技術を見たとき、私たちも活用すべきではないかと東洋工業さんに声をかけ、MTLさんともつながったんです。

これが、私たち3社の馴れ初めのようなものですね。

太平産業株式会社 縣(あがた)さん
太平産業株式会社縣(あがた)さん

新しいIoTシステム開発はどのように進みましたか?

もともと私たちの案件で基礎となる遠隔監視のIoTシステムはありました。

ここからどう拡げていくかが鍵だったと思います。

黒野さん
黒野さん

トラックの運送状況をリアルタイムで監視したい、汚泥の汚染度に合わせて自動的に運送先施設を決定させたい、そんな要望を率直にお伝えしました。

これが実現すれば、大幅な効率化につながります。

非常に難易度の高い要望でしたが、MTLさんは『やります』と。

とても心強かったですね。

増田さん
増田さん

いただいたご要望を精査しながら、仕様を決定しました。

汚泥のどの成分がどの値だと、どの工程に回すか。

無数の条件をご教示いただきながら開発を進めていきました。

株式会社MTL長岡
株式会社MTL長 岡

実際に動かしてみなければ分からないことが多いので、その都度、気づいた点を共有しました。

ココとココで色を分けて欲しいとか、こういう機能は実装できないか、とか。

取引先という関係ではありますが、チームとして動いていたような感じですね。

増田さん
増田さん

みなさんと同じかそれ以上にシステムとにらめっこし続けました。

細かいところで不具合がないか、使いづらさはないか。

こちらから提案できる付加価値を探りながら完成に向けて妥協せずに進めることができました。

長岡
長岡

開発でこだわった点とシステムの特徴を教えてください。

まず、皆さんのご要望をいかに実現するかです。

『世の中に存在するもので、できないことはない』が弊社代表のポリシーですから、私もその姿勢にならって向き合いました。

それから、どれほど良いシステムでも使いづらければ意味がありません。

もちろん導入サポートはしますが、実際に使う方が説明されなくても自在に操作できる、それくらい使いやすいシステムを目指しました。

長岡
長岡

実際、満足のいくシステムになったと感じています。

私もシステム開発に携わった経験があるので、この難しさは承知していました。

それでも阿吽と言うのでしょうか、こちらの要望をしっかりと汲み取りながら形にしていただけました。

増田さん
増田さん

現在でも、GPSでトラックの動きを遠隔監視する運行管理システムは存在します。

しかし、今回開発したのはその先の世界。

建設現場に向かうトラックと処理施設へ向かうトラックの選別や、サンプリングした汚泥の成分値をリアルタイムでサーバーに送り、どの処理施設へ向かうべきか振り分ける。

この情報が各処理施設とも連携されるので、処理に必要な薬品や投入量などがスムーズに最適化されるわけです。

縣さん
縣さん

社会的な評価や反響はありましたか?

キッカケこそ私たち太平産業の業務効率化でしたが、開発を続けていくうちに『環境問題そのものに寄与するのではないか』と思うようになったんです。

実際、2020年愛知環境賞では『優秀賞』を受賞することができました。

これは、IoT技術による効率的な工程振り分けといったアイデアや取り組みが、環境負荷の低減・資源循環社会の形成につながると評価されてのことです。

私たちのような会社はもちろん、様々な業界で活用できる技術だと確信を得ました。

増田さん
増田さん

この受賞をキッカケに社内での注目度も上がりました。

同僚たちも『うちの会社ってスゴイんだ』と誇りに感じてくれているようで、とても嬉しいです。

縣さん
縣さん

最後に、今後の展開を教えてください。

まだまだ改善の余地は残していますが、幅広い業界で活用できるシステムです。

アップデートを繰り返しながら、企業展などでのアピールは継続していくでしょう。

増田さん
増田さん

私も大手メーカーを中心に提案していきたいですね。

特に今は新型感染症などで遠隔による監視や制御の潜在ニーズがどんどん生まれているように感じています。

製造現場、運送業、あらゆる業界で必要とされるシステムではないでしょうか。

黒野さん
黒野さん

運行管理から得たビッグデータを活用できれば、さらに汎用性のあるシステムになるでしょう。

あるいは、遠隔で現場の機器をリアルタイムでコントロールできるようになれば、黒野さんのおっしゃっているような、新型感染症で生まれたニーズにも強くアピールできる。

現代のIoT技術の、一歩先をいく試みなりますよね。

縣さん
縣さん

5Gの台頭など、通信環境も変化していきます。

そういう流れのなかで常に最先端を盛り込みながら展開していくのが、私たちMTLの使命です。

みなさんのアイデアとご意見を頂戴しながら、さらに強力で便利なシステムを提供できるよう、私たちもがんばります。

長岡
長岡
2020年愛知県環境省「優秀賞」授賞式
安全祈願祭

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